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Channel: 暇児(-∀-)ノ
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第03話

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―――――ガラガラッ

俺が教室に入ると、愛梨は後ろの方の席に座ってた。
そんで、席に座って足をブラブラさせながら、俺の方を振り向いた。



「遅いやん!なにしてたん?」
「んー?ちょっとな!」


・・・なんや・・・海も愛梨のこと好きや思たのに。
あいつは妹くらいにしか思ってへんのか?
・・・なら俺にもチャンスあるやんけ!☆
ぜってえー負けへん!愛梨は俺のもんや!!


「・・・なにニヤニヤしてんの?気持ち悪ッ・・・」
「はあっ!?してッ・・・してへんわ!!!//」
「てゆーか・・・なんで横座るん?」
「あ?・・・え・・・えーやんけ別にッ」
「他にもいっぱい座るとこあんのに・・・。」
「なんやねん!俺がここに座んのがそんなに嫌か!?」
「うん。」


バシッ!!


「いったあー!!!ほんまのこと言うただけやんかあー!!!」
「ふつー言うか!?・・・つーかそんな俺のこと嫌いなんけ?」
「・・・別に嫌いとかちゃうけど・・・」
「・・・ほな・・・・・・海は?」
「な゛ッ・・・・・・!!///」


!!!!?赤なりよった!!!
えっ・・・まさか・・・・・・ほんまに!?


「おまえまさか・・・」
「ちッ・・・ちがッ・・・//」
「え、明らか動揺してるんすけど・・・」
「しッ・・・してへんからッ!!//」


―――――――ガラッ


「奨~これさあ~」
「あッ・・・おまえ~!!!ハゲられにきたかっ!!!」
「!!///」


・・・・・・うっわ・・・嘘やろ・・・?

俺は、海の姿を見てさらに顔が赤くなった愛梨から目が離せへんた。
こいつは・・・たぶん、、海のことが―――――


「・・・どーしてん?」
「ちょっ・・・おまっ・・・帰れ!」
「は?まじで?(笑)」
「まじじゃ!帰れ!!そんなにハゲたいかっ!」
「わーかったわ!しゃーないなあ~」


海を教室から追い出して、ドアを閉めた。
・・・俺の勘違いであることを願ったけど・・・
俺が愛梨のとこ行って顔覗き込んだときも・・・愛梨の顔は真っ赤やった。



「・・・・・・やっぱり・・・」
「ッ・・・!?奨!?///」
「なあ、、おまえ、、正直言うてみ?」
「なっ・・・なにをよ。」
「海のこと・・・好きけ?」
「・・・!!?///」
「・・・・・・ふ~~ん・・・」


・・・あかん。完ッ全そ~や。
なんや?女はやっぱいじめっ子より、優しい守ってくれる男がええんかよ・・・
・・・そらそやわな。好きな女いじめるって・・・アホか!どんだけガキやねん!!!
・・・って。アホは俺や。俺や俺。1人でツッコんでる場合ちゃうがな!


―――――ガタッ


「ちょっ・・・どこ行くん?」
「・・・サボる」
「はぃ?!今日初日ですけど!」
「関係あらへん。」
「あらへんちゃうよ!」
「・・・1人にしてくれや!!」
「・・・・・・!!」


―――――ガラガラッ・・・ぴしゃんっ。

「奨・・・どーしたんやろ急に・・・なんか・・・怒ってた?」

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