「あっ!おったあ~!」
「!!!」
ドアが開いた方を振り向くと、俺を指差してる愛梨がいた。
「なんや、愛梨ちゃんもこいつ探してたん?(笑)」
「あ…うん!いちおーッ!(笑)あとでどつかれんの嫌やし~」
「あッ…あほ!!俺はそんなひどいことせんわ!」
「どこの口が言うてんのー?」
「この口じゃ!」
「はははッ…おまえら漫才いけるんちゃうけ?(笑)」
「嬉しないってえ~(笑)あははっ…」
そのとき一瞬、愛梨の表情が曇ったのを、俺は見逃さんかった。
「……愛梨?」
「あっ…じゃーあたし先戻るなあっ!ばいばいっw」
「おいっ…」
「ば~いば~いっ」
俺の呼び止める声も聞こえんかったんか、愛梨は手を振って屋上から出て行った。
「…なあ、海。なんか愛梨おかしくなかったけ?」
「へ?そーかー?」
「……」
なんか愛梨、様子おかしかった気ぃしたけどなあ…。海が気付いてへんねんたら…気のせいかあ?
その日はいつもどーり、3人で帰った。そんとき愛梨は普通に戻ってたし、あんま気にせんかった。
そんである日、俺が夜コンビニ行ってたら…愛梨に会った。
「…なっ…なにしてんねん、こんなとこで…」
「そっちこそ…」
俺はプージャ姿で、愛梨はスエット姿。まさか会うとは思ってへんたし、ちょっと嬉しかったけど、、
「…1人け?」
「うん。何買うん?」
「え…別にっ」
「あ~また煙草とかお酒買おうとしてるんやろ~?あかんでほんま~。」
「しッ…してへんわっ!!!(笑)…アイスでも食おーかなと…」
「アイス!?(笑)」
「ええやんけ別に!!//」
「…そんなん言われたら食べたなってきたわあ~。あたしも食べよ~♪」
「…パクリかい。」
「え?なんか言うた?」
「別にー。さ、か~えろっ」
レジ済ませてさっさと帰ろうとしてる俺に、愛梨は予想外の行動をとった。
「…あ!待ってよ!どこで食べるん?」
「……家?」
「せっかくやし、、公園とかで食べへん?♪」
「………ええけど別に…」
…ちょっと嬉しかった俺。(笑)
コンビニ出て、俺と愛梨は微妙な距離を保って、無言で夜道を歩いた。
公園着いて、ブランコに愛梨は座った。…その横に座るんはなんか抵抗あったから、俺はブランコ囲ってある手摺りみたいなとこに座った。
「…ブランコ座らへんの?」
「俺はそんな幼稚なもんせんから。」
「…いつも嬉しそうに上手いとこ見せつけるくせに。(笑)」
「うっさいわ!//」
「あっ…はよ食べなアイス溶ける!!!」
ガサガサッ…
「ひゃ~ッ…冷たいッ!」
「……」
「…なによ?」
「…別に。」
「食べへんの?」
「食うで?」
「…なあ、奨?」
ちょっと沈黙があったあと、急に女っぽい遠慮がちの声で名前呼ばれて、ドキッとしてまう…俺//
「なッ…なにっ。//」
「…怒ってる?」
「はあ?怒ってへんわ。(笑)」
「ほんまにっ?」
「なにを怒る必要があんねん。(笑)」
「だって…」
…ほんまは、なんでこいつがこんなん聞いたか分かってた。
あんときのことやろ?
…だからあえて聞いてみた。
「…なあ、おまえ好きなんやろ?」
「……」
無言で、ちょっとブランコをこぐ愛梨。キィ…キィ…って音が俺らの周りに響く。
「…好き……やで?」
「……」
…やっぱり……な。
「…でもな?」
「?」
「今日、奨と海が屋上で話してたこと…聞いてしもてん…」
「…屋上…?……あ~っっあれか(汗)」
「…うん。」
「せやからなんか様子おかしかったんやな?」
「へ?」
「な~んか様子おかしいな~思てん。海に言うてみたけど、海は気付かんかったみたいやし、気のせーかて思ててんけどな。」
「…なんで分かったん?」
「アホ。何年一緒におんねん!そら分かるわ!(笑)」
「そっ…そっか(笑)」
「…ほんでおまえは…どーしたいん?」
「どーって?」
「そのッ……こっ…こく…」
「…できひんよ。」
「へっ…なっ…なんでや!?」
「好きな人…いはるしなっ!告っても…迷惑やもん。」
それを聞いて、俺の心は急に軽くなって…テンション上がってしもて…調子のった。
「…そっ…そーか!告らへんのか!」
「えっ…」
「えーやんけ!男なんかいっぱいおるんやし!な!」
「う…うん…でもっ」
「つーかおまえがよ!告ってもOKもらえへんやろ!あいつの好きな奴はおとなしい子ーやねんろ!?おまえじゃ無理む…」
「―――ッ…!!」
バシッ!!!
愛梨に叩かれて、よろめく俺。
「いっ…てえ……なにすん…」
「ひっく…ッ(泣)」
愛梨を睨もうとした俺の目には、俯いて啜り泣きしてる彼女が映った。目を丸くして、状況がよめへん俺は、どうしてええか分からんと戸惑った。
「えっ…なんで泣いて…」
「しょー…ひどいわッ…(泣)」
「へ!?」
「そんなん言わんといてえやあっ…(泣)」
「へ!?俺…なんか言うた!?」
「……ッてい…」
「は?」
「さいっていっ!!!(泣)」
「おっ…おいっ!」
泣きながら俺に吐き捨てるように言って、愛梨は走って帰ってしもた。
…俺には、意味がわからんかった。なんであそこで愛梨は泣き出してしもたんやろ?
いつもと変わらん会話やったのに…また「ほんま最悪~」って睨まれて笑って終わりやと思ったのに。…訳もわからんまま、俺は心のどっかで罪悪感も抱えながら、「明日には元通りなってるやろ!」と思って、気楽に家に帰った。
…いつも何気なかった会話が、自分の好きな女を傷つけてしもたことに気付かんまま…。
「!!!」
ドアが開いた方を振り向くと、俺を指差してる愛梨がいた。
「なんや、愛梨ちゃんもこいつ探してたん?(笑)」
「あ…うん!いちおーッ!(笑)あとでどつかれんの嫌やし~」
「あッ…あほ!!俺はそんなひどいことせんわ!」
「どこの口が言うてんのー?」
「この口じゃ!」
「はははッ…おまえら漫才いけるんちゃうけ?(笑)」
「嬉しないってえ~(笑)あははっ…」
そのとき一瞬、愛梨の表情が曇ったのを、俺は見逃さんかった。
「……愛梨?」
「あっ…じゃーあたし先戻るなあっ!ばいばいっw」
「おいっ…」
「ば~いば~いっ」
俺の呼び止める声も聞こえんかったんか、愛梨は手を振って屋上から出て行った。
「…なあ、海。なんか愛梨おかしくなかったけ?」
「へ?そーかー?」
「……」
なんか愛梨、様子おかしかった気ぃしたけどなあ…。海が気付いてへんねんたら…気のせいかあ?
その日はいつもどーり、3人で帰った。そんとき愛梨は普通に戻ってたし、あんま気にせんかった。
そんである日、俺が夜コンビニ行ってたら…愛梨に会った。
「…なっ…なにしてんねん、こんなとこで…」
「そっちこそ…」
俺はプージャ姿で、愛梨はスエット姿。まさか会うとは思ってへんたし、ちょっと嬉しかったけど、、
「…1人け?」
「うん。何買うん?」
「え…別にっ」
「あ~また煙草とかお酒買おうとしてるんやろ~?あかんでほんま~。」
「しッ…してへんわっ!!!(笑)…アイスでも食おーかなと…」
「アイス!?(笑)」
「ええやんけ別に!!//」
「…そんなん言われたら食べたなってきたわあ~。あたしも食べよ~♪」
「…パクリかい。」
「え?なんか言うた?」
「別にー。さ、か~えろっ」
レジ済ませてさっさと帰ろうとしてる俺に、愛梨は予想外の行動をとった。
「…あ!待ってよ!どこで食べるん?」
「……家?」
「せっかくやし、、公園とかで食べへん?♪」
「………ええけど別に…」
…ちょっと嬉しかった俺。(笑)
コンビニ出て、俺と愛梨は微妙な距離を保って、無言で夜道を歩いた。
公園着いて、ブランコに愛梨は座った。…その横に座るんはなんか抵抗あったから、俺はブランコ囲ってある手摺りみたいなとこに座った。
「…ブランコ座らへんの?」
「俺はそんな幼稚なもんせんから。」
「…いつも嬉しそうに上手いとこ見せつけるくせに。(笑)」
「うっさいわ!//」
「あっ…はよ食べなアイス溶ける!!!」
ガサガサッ…
「ひゃ~ッ…冷たいッ!」
「……」
「…なによ?」
「…別に。」
「食べへんの?」
「食うで?」
「…なあ、奨?」
ちょっと沈黙があったあと、急に女っぽい遠慮がちの声で名前呼ばれて、ドキッとしてまう…俺//
「なッ…なにっ。//」
「…怒ってる?」
「はあ?怒ってへんわ。(笑)」
「ほんまにっ?」
「なにを怒る必要があんねん。(笑)」
「だって…」
…ほんまは、なんでこいつがこんなん聞いたか分かってた。
あんときのことやろ?
…だからあえて聞いてみた。
「…なあ、おまえ好きなんやろ?」
「……」
無言で、ちょっとブランコをこぐ愛梨。キィ…キィ…って音が俺らの周りに響く。
「…好き……やで?」
「……」
…やっぱり……な。
「…でもな?」
「?」
「今日、奨と海が屋上で話してたこと…聞いてしもてん…」
「…屋上…?……あ~っっあれか(汗)」
「…うん。」
「せやからなんか様子おかしかったんやな?」
「へ?」
「な~んか様子おかしいな~思てん。海に言うてみたけど、海は気付かんかったみたいやし、気のせーかて思ててんけどな。」
「…なんで分かったん?」
「アホ。何年一緒におんねん!そら分かるわ!(笑)」
「そっ…そっか(笑)」
「…ほんでおまえは…どーしたいん?」
「どーって?」
「そのッ……こっ…こく…」
「…できひんよ。」
「へっ…なっ…なんでや!?」
「好きな人…いはるしなっ!告っても…迷惑やもん。」
それを聞いて、俺の心は急に軽くなって…テンション上がってしもて…調子のった。
「…そっ…そーか!告らへんのか!」
「えっ…」
「えーやんけ!男なんかいっぱいおるんやし!な!」
「う…うん…でもっ」
「つーかおまえがよ!告ってもOKもらえへんやろ!あいつの好きな奴はおとなしい子ーやねんろ!?おまえじゃ無理む…」
「―――ッ…!!」
バシッ!!!
愛梨に叩かれて、よろめく俺。
「いっ…てえ……なにすん…」
「ひっく…ッ(泣)」
愛梨を睨もうとした俺の目には、俯いて啜り泣きしてる彼女が映った。目を丸くして、状況がよめへん俺は、どうしてええか分からんと戸惑った。
「えっ…なんで泣いて…」
「しょー…ひどいわッ…(泣)」
「へ!?」
「そんなん言わんといてえやあっ…(泣)」
「へ!?俺…なんか言うた!?」
「……ッてい…」
「は?」
「さいっていっ!!!(泣)」
「おっ…おいっ!」
泣きながら俺に吐き捨てるように言って、愛梨は走って帰ってしもた。
…俺には、意味がわからんかった。なんであそこで愛梨は泣き出してしもたんやろ?
いつもと変わらん会話やったのに…また「ほんま最悪~」って睨まれて笑って終わりやと思ったのに。…訳もわからんまま、俺は心のどっかで罪悪感も抱えながら、「明日には元通りなってるやろ!」と思って、気楽に家に帰った。
…いつも何気なかった会話が、自分の好きな女を傷つけてしもたことに気付かんまま…。